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手掌と足底の皮膚

皮膚から人を元気にしたい

 

理学療法士の高橋美穂です。

 

 

 

今回は手掌と足底の皮膚について

 

お伝えしようと思います。

 

 

 

セラピストの方であれば特に患者さんに触れる手掌は重要です。

 

また姿勢調節に必要不可欠な床反力を真っ先に感じるのは足底の皮膚です。

 

 

 

 

皮膚には

 

・表皮が非常に厚い手掌型の皮膚

 

・表皮が薄い普通の皮膚

 

・多数の毛が生えている頭部の皮膚

 

に大別されます。

 

 

医学的には表皮が非常に厚い手掌や足底を

 

掌蹠(しょうせき)

 

と呼ぶようです。

 

 

 

この掌蹠の特徴は次のようなものです。

 

 

①表皮の中の角質層が他の部位に比べて極めて厚い

 

及び毛に属する皮脂腺がない

 

③表皮の顆粒層と角質層の間に「淡明層」または「透明層」という

特別な層がある(以下淡明層と表記)

 

 

 

①表皮の中の角質層が他の部位に比べて極めて厚い

 

 

手掌の皮膚の厚みは1.5〜2ミリ(表皮と真皮を合わせた厚み)で、

 

表皮だけでいえば0.7ミリと厚く、

 

角質層の層数は約40層くらいといわれ、顔の4〜5倍の

 

厚みがあります。

 

(顔の表皮は約0.2ミリ程度でそのうち角質層は約0.02ミリでラップ1枚くらいといわれています。)

 

 

足底の皮膚の厚みは2〜3ミリ(5ミリとも言われている)で、

 

表皮だけでは約1.3ミリ、角質層は70層にもなるようです。

 

 

及び毛に属する皮脂腺がない

 

 

皮脂腺は、毛器官がある部位には必ず付随しています。

 

手掌や足底には毛がないため皮脂腺もありません。

 

 

皮脂腺からでる皮脂と汗腺からでる汗で皮脂膜がつくられますが、

 

皮脂腺がないため、手掌と足底は皮脂膜がつくられず、

 

それらによるバリアはできません。

 

 

しかし手掌や足底にはエクリン腺という汗腺が多く分布しています。

 

体が熱いと感じると、自律神経の交感神経が活発化し、

 

エクリン汗腺に体温を下げるように指示が出されます。

 

指示されたエクリン汗腺は血管から血液の成分を受け取って濾過し、

 

汗の成分だけを体外に放出することで、その汗と一緒に

 

表面の熱を逃がすことで体温を下げるようにしています。

 

 

緊張すると手汗を感じたり、ひどい場合は

 

手掌多汗症と診断される場合もあるようです。

 

 

手掌や指先において、皮膚表面の適度な湿り気は

 

摩擦力を高め、滑りにくくします。

 

これは、ヒトが進化の過程で2足歩行や手で道具を扱えるように

 

なるために必要だったのかもしれません。

 

 

 

そしてこの汗こそがセラピーには重要なのです。

(汗は水で、水は媒体です・・・詳しくはこちらへ)

 

 

 

③表皮の顆粒層と角質層の間に「淡明層」という特別な層がある

 

 

淡明層は角質層をつくっている角質細胞と

 

同じように、細胞核のない死んだ細胞の層で、

 

厚い皮膚の強度を高めるために存在している

 

と言われています。

 

 

淡明層の数は4〜6層で、密に圧迫され扁平で、

 

顕微鏡で見ると光を強く屈折するためにこの名前

 

がついたようです。

 

 

 

 

手掌や足底には生活する上で

 

圧力や摩擦が特にかかる部位です。

 

それに反応する受容器からみると、

 

接触の時にまず興奮し非常に感度が良く、

 

振動覚を司るパチニ小体が真皮下層に多く分布しているのも特徴的です。

 

 

 

 

合わない靴や、足部の変形により圧力や摩擦部位が変化すると

 

皮膚はそれに反応して再生速度が非常に早くなり

 

角質を厚くするという適応をしていきます。

 

 

 

手掌や足底はセラピーや、運動生成にとってとても重要です。

 

みなさんの手掌や足底の皮膚はどうなっているでしょうか・・・?

 

 

 

 

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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

高橋美穂